延命治療について(やなぎ社会福祉士事務所)
あなたはどうしたいですか?
やりたいこととできることは違いますか。
無理だと思ったら終わりですよ。思考停止を招きますから。できることを諦めないでください。どうすればできるかを考えてください。
管をはずして自宅に帰る選択肢もありますからね。
農薬だらけの野菜は放置すると腐る、無農薬の野菜は放置しても腐らないで枯れていく。人も生物も同じですね。延命治療した身体は死後に急速に腐り始めます。
自宅で看るなんて無理…家族に覚悟があるかないかですが…そんなとき子供は…いいよ家にいても最後まで見てるからと…普通に言います。
子供は何もわかってない…ではなくて、命とは何かを忘れてしまっているのは大人の方ですよ。
急病で救急車で病院に行ったら救命処置やら延命治療やら一気にやられます。家族は言われるままに…もう家にはよほどの覚悟がない限り帰ることはできないなと思いが頭をよぎります。
死について延命治療についてもっと家族で話し合うべきです。元気なうちにね。
死ぬことなんて縁起でもない。家族で死の話題なんかタブーだとか、一昔前の考え方じゃないですか。
じゃあ、あなたは死なないのですか。永遠に生きたいのですか…と聞くと…NOと答えられる。
死ぬのが怖いとか、痛いのは嫌とか、苦しんで死ぬのはヤダとか、自然死なら何の苦しみも痛みもなく安らかに消えていくことを学んだ方がいいですね。
日本の死にたいする考え方は世界から取り残されています。尊厳死などの議論がいっこうに進まないのはなぜでしょう。金づるが減るから…
でも日本人の死に対する意識も変わり始め尊厳死を望む人が増えてきました。
また看取りとは何かを考えてください。死に目に間に合うことだけが看取りではないですよ。
看取りとは魂との会話です。今でも看取り直しができますよ。
私は母の死に目に会うことはできませんでした。でも2年たった今でも母の看取りをしています。
なぜなら母は病院で一人で亡くなったからです。もう先が長くないからと退院を希望しても認めてもらえませんでした。コロナのせいにして…どんなにか自宅に帰りたかったのではないだろうか…だから今も母の魂と会話をする看取りをしています。
延命治療とは死に際に身体が求めていることを止めさせて逆のことをして苦しめていると思いませんか。人生の最後に拷問の刑に処されるとはなんと残酷な結末なのでしょう。
緊急一時的に施す治療はありますが、延命治療とは何なのでしょうか。自分の寿命を全うした人をそんなに死なせないで生き伸びさせる必要があるのでしょうか。
「命は生きた長さではない」
「どうに生ききったかです」
「命を全うしたら寿ですよ」
「生きざまは死にざまです」
『普段から死に向き合いながら生きてきた方の死にざまは見事です』
やなぎ社会福祉士事務所 柳辰夫(終活ガイド、社会福祉士)