社会福祉士とは~私の目指す社会福祉士像(やなぎ社会福祉士事務所)

私の目指す社会福祉士像(鉄壁の終活術の伝道者)
 ~身近で気軽に頼れる何でも相談できる終活ガイド~
(地域で福祉のことなら「やなぎ社会福祉士事務所」の柳辰夫と言われる存在になる)

○社会福祉士として目指すべき10個の理想像として次のようなものがあります。
1.社会貢献をしたいという気持ちを持っている。
2.人と関わるのが好きで、相手の話を傾聴したり、要約したり、自分の考えをわかりやすく伝えたりできる。
3.制度や地域社会に関心があり、最新の制度や法の理解がある。
4.倫理観やコンプライアンスに対する意識が高く、守秘義務など守るべきルールを理解している。
5.常に仕事に対して問題意識や課題を持ち向上意欲がある。
6.社会的弱者への心配りやあらゆる問題に対処できる柔軟性がある。
7.的確な助言・指導ができる冷静な判断力がある。
8.様々な専門家とうまく連携できる調整力がある。
9.人権を尊重した行動ができ共によりよい人生を創造していける豊かな感性がある。
10.人に関わる仕事であるが故に人として絶え間なく自らを磨き続けるエネルギーがある。

『社会福祉士は、高齢者や障害のある方などから相談を受けて、円滑な日常生活が送れるように助言・指導を行う福祉の専門職です。社会福祉士の仕事は、介護や障害、児童虐待、いじめなど、福祉に関わるさまざまな問題の解決に貢献する仕事です。』

○社会福祉士は専門職として以下の3つの能力が求められている
1.社会福祉士の働く分野や活動領域は拡大傾向にあり、さまざまな場面でソーシャルワークの機能が求められている。よって社会福祉士はどのような分野領域においても柔軟に対応できる能力とすべての社会資源を把握できる探究心が必要になる。
2.様々な課題を抱えた者からの相談に応じて、利用者がその有する能力に応じて自立した活を営むことができるよう、関係する様々な専門家や事業者、ボランティア等と連携を図りつつ、自ら解決することができない課題については当該担当者への橋渡しを行ない、総合的かつ包括的に援助していく能力が必要になる。
3.地域の福祉課題の把握や社会資源の調整開発、人的ネットワークの形成を図るなど、地域福祉の増進に働きかける社会開拓能力、社会の矛盾に毅然とした態度で立ち向かう社会変革能力が必要になる。

以上は、人として当たり前のジェネリックな能力として、社会福祉士一人ひとりが身に付けていかなければならない人間社会基礎的能力とされている。これからの社会福祉士はジェネラリストとして活躍がますます期待されてくるだろう。(ジェネラリストとは、特定の専門分野に特化せず、幅広い知識やスキルを持つ人のことを指します。多様な分野に精通しているため、さまざまな状況に柔軟に対応できるのが特徴です)

私は福祉の業界でそれができる国家資格は社会福祉士だけだと思っています。社会福祉士が全ての生活支援サービスのワンストップ窓口になれると言うことです。社会福祉士に相談を投げかければ即座に必要なサービスへ繋げられるジェネラリストであるべきなのです。

しかし、現状は、医療・介護・法律の分野まで俯瞰したうえで、必要なサービスを必要な人へ届けられる個人の社会福祉士はほとんどいません。しかし本来の社会福祉士とは、介護の相談から終活のサポートまで全てできる専門家であるべきなのです。


社会福祉士と言えば、どこかかの組織に所属して働いているイメージが強いです。

現時点でも社会福祉士は全国に約30万人近くもいるのです。ちなみに医師は2020年時点で約34万人いるので医師の数とそう大きく変わりません。医師は開業さえすれば食べていける人が7割ほどいます。しかし社会福祉士で独立して仕事している人は限られた人のみです。社会福祉士は独立して食べていけるモデルケースが完全に確立していないのです。

法律事務所・司法書士事務所・行政書士事務所・税理士事務所などの士業の事務所や個人病院などはあっても、社会福祉士事務所ってあまり聞かないし見ないです。

現在は、80%の社会福祉士が特定の医療機関か施設に所属してそこの職員として活動しています。残りの15%は、行政や社会福祉協議会などの公的機関に勤務しているか福祉系の学校の先生です。残りの5%は資格だけ持っていてどんな活動をしているか分からないのが現状です。

私が目指す本来の社会福祉士として機能している人と出会うことができれば、多くの方の悩みはすぐに解決できると思っています。

なぜなら独立したフリーランスの社会福祉士は相談者の問題を解決するために、悩みや困りごとをトータルに解決するための知識や技術を日常的に研鑽し、ネットワークや人脈を構築するための努力を、地道にコツコツと誰よりもしたたかに謙虚に誠実に日々重ねています。

社会福祉士は何か問題が起こる前から幅広い介護の相談ができる存在なのです。何かが起きてから動く対処療法ではないのです。それができるフリーランスの社会福祉士がほとんどいないのが本当に残念でなりません。


例えば介護の悩みに対して何でも答えてくれる存在に出会えていないがゆえに彷徨っている人がたくさんいると思います。

多くの人は困ったことがあると行政や福祉の関係機関の窓口に相談に行きます。しかし、ほとんどの場合は通り一遍の一般論しか返ってきません。それでは何処で誰に相談すれば即座に的確に悩みが解決できるのか必要な情報も提供してくれません。よって、公的機関に相談に行ってもさらに迷い人になる人が後を絶ちません。

自分で調べて民間の専門家を頼っても状況はあまり変わりません。シニアを専門に治療をしている医師であっても、多くの場合は医療の領域のことしか分かりません。弁護士や税理士等は法律的な相談がメインになりますので、福祉に関する知識はほとんどありません。弁護士や司法書士から生活全般に関する相談は社会福祉士事務所へと案内されることもあります。


本当に困っている人がどうしたらその窮地から脱却することができるのでしょうか。

心強い相談相手として社会福祉士という存在がいるということをほとんどの方は知りません。

福祉の専門、国家資格である社会福祉士という名前さえ知られていないので、困ったときの選択肢に上がってこないのです。社会福祉士が「なんでも相談所」のごとく生活全ての相談に対応できるということを知らないのです。社会福祉士ならば一つ窓口(一人の担当者)で全ての困りごとが速効で解決できるという概念がないのです。

社会福祉士は担当する領域が広いがゆえに、どんな活動をしているのか、どのような相談に対応してもらえるのか分かりづらい現状があるかもしれません。

以前に社会福祉士ですと名乗ったところケアマネですかと、耳を疑う言葉を言われたことがあります。ケアマネジャーが担当するのは要介護認定を取った人の介護の領域だけです。そして介護保険制度でケアマネジャーは何かが起こってからしか対応できないことになっています。

社会福祉士は困っている人みんなを対象とした仕事なので、現在進行形で介護問題を抱えている人だけでなく、将来介護で困りそうな予備軍やその家族に対しても、教育や啓発、将来に渡って起こるであろう生活面でのリスクなど全てのことを相談対象としています。

ただ、その分資格取得は難しいです。社会福祉士資格の合格率は長らく25%〜40%代で推移しており、福祉系国家資格のなかで最も合格率が低い資格でした。

医者は、cure(キュア)を担当し、介護士はcare(ケア)をします。しかし、要介護状態の高齢者には、その両方が必要となる場合がほとんどです。キュアとケアを総合的に理解したうえで必要なものを届けられる人になってほしいという思いを込めて意図的に難しい資格にしたとも言われています。


例えば私のような個人の社会福祉士への相談と、地域包括支援センターに相談するのでは、どんな違いがありますか?

地域包括支援センターには社会福祉士がいるので、できるかできないで言えば、私がやっている業務のような対応はできます。

しかし、多くの地域包括支援センターは自治体から委託を受けて仕事をしている機関なので、自分たちの組織の売り上げにならないことは優先順位を下げざるを得ないという問題があります。

それに対して独立型の社会福祉士は、高齢者福祉だけではなく、障害者福祉や児童福祉など、さまざまな領域を担当していますし、介護や医療のみならず暮らし全般の安定と充足に関するあらゆることを守備範囲にしています。それに、年中無休で夜間でも対応します。現状、高齢者問題を専門にしながら包括的に相談に乗り、実務までワンストップで担当する独立型社会福祉士(社会福祉士事務所)は僅かしか存在しません。


介護の悩みを相談できずに抱え込むことが介護殺人や介護自殺などにつながると聞きます。毎日の見守りやちょっとした生活支援のサポート、何かあったら24時間体制で来てくれる身近な存在が近くにいたら、とても心強くて安心できます。

フリーランスの社会福祉士は、お客様の自宅や指定場所に出向いて、継続的なコミュニケーションの中からその人の暮らしを豊かにするありとあらゆる資源と数多くのサービスの中から本当に必要なものを組み合わせて商品を提案し、その人の暮らし、さらには将来に向けての人生全般の一生涯サポートを行っています。相談者にとって現在必要になることから死後までの終身トータルサポートを提案できるということです。

本来の社会福祉の提供体制のあり方は、専門家として医師や介護士、弁護士や会計士に加えてソーシャルワーカーも常に近くに抱えているべきです。担当する社会福祉士が、依頼主の求めるものを察知して、医師や弁護士など、現場では介護従事者やその他の専門職など、すべての資源を束ねる役目を担うのです。

社会福祉士の国家資格が作られたとき、最初はその目的だったと言います。でもいつの間にかその理想は埋没してしまっているのです。

社会福祉士は、医療や介護だけではなく、お金のことも含めて生活すべての相談に乗ることができます。こんな使い勝手のいい国家資格はないと思うのですがあまり知られていないのがとにかく残念です。


やなぎ社会福祉士事務所で行っているサービスは、介護保険外サービスと終活サポートです。フリーランスの強みを生かして、法律の枠から外れたり、制度の狭間に入ったり、公的機関や民間業者が手を出せない日々の生活に直結する日常生活支援を中心にサポートをしています。

現在社会問題として取り上げられている身寄りのない「お一人さま」に対して、万が一の時の看取りから葬儀供養、納骨、相続や死後事務、遺品整理や墓終いまでも行ってくれるという終身サポートを本当にみなさん知りません。知らないということは一生において、どれほどのお金と時間を浪費し、人生の価値を失い、後悔の念だけが残るという、想像しただけでも恐ろしい現実が待っています。

社会福祉士は気軽に頼れる身近な存在として日本でももっと認知されるべきだと思います。

やなぎ社会福祉士事務所 代表 柳辰夫

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