終活は死生観を育むことから(やなぎ社会福祉士事務所)
「いかに生きるか」は「いかに死ぬか」である
今ここに生きている私たちは「生」の中にありながらもいつか必ず死を迎える存在であるということを知っています。しかしながら私たちは日常生活の中で生きること死ぬことについて考える時間をほとんど持っていません。
「死の疑似体験」を通して生き方を問い直す
死ぬことを体験する納棺イベントというものがあります。自分が棺に入って自分が自分宛に書いた弔辞を読んでもらいたい人に読んでもらうという体験型イベントです。
「生きるうえで何が本当に大切なものなのかが見つかる」
死生観とは生死に対する判断や行動の基準になる考え方のことです。死生観を持つことでより良い最期を迎えられたり死に対する恐怖が軽減できたりというメリットがあります。死ぬ前にやりたいことや尊厳死・治療に関すること人生の最期を迎える場所などを考え自身の死生観をまとめておきましょう。それがまさに終活に繋がるのです。
私は終活ガイドとして一風変った終活セミナーを町に先駆けて1年以上前から開催しています。
「生きるとは死ぬことを意識すること」
「より良く生きるにはより良く死ぬことを想像すること」
「死ぬことに考えると今をいかに生きるべきかが見えてくる」
私のセミナーは生きるとは何かの死生観は育み終活に直結させる生き方セミナーです。
以前の日本では、死について語ることはタブー視され家族で考える機会がほとんどありませんでした。しかし最近は「終活」がブームとなり、自分の死に対する準備を始める人も増えてきました。
死生観は時代によって変わるものです。死について考えることを前向きに捉え「今をいかに生きるか」に目を向けることは人生の最期を豊かなものにするきっかけになるはずです。
やなぎ社会福祉士事務所 代表 柳辰夫(終活ガイド)