社会福祉士の仕事は、まず最初に地域のすべての知識や技術、人や物などの資源、様々な情報をすべて把握することだと思います。「あそこには誰がいて、あの人はこれに関して強い、あの人に頼めば間違いない、あそこには何があって何をしてる施設だとか、病気で悩み苦しんでいる人がいる、自分の障がいに後ろ目を感じて一歩外に出られない人がいる…など」、しかし、このような情報を自分ですべて把握することはもちろん不可能です。そこでみなさんの助けが必要になる。福祉に関係するたくさんの人が集まればたくさんの情報を共有できて、さらなる福祉サービス品質の向上や自分自身のスキルアップにも繋がる。福祉のカタリ場が、みなさんが交流する場となり、情報交換の場となり、憩いの場になっていって欲しい。このようなコミュニティの場を地域に創設することも社会福祉士の役目であると思います。社会福祉士の仕事はありとあらゆる情報を収集把握して、適切に最大の効果が得られるように調整し合うること、人と人、人と資源、人と社会を繋げ合うこと、繋がるための橋渡しをすることだと思っている。その結びついた関係性を将来に渡って持続可能な仕組みに作り上げることが社会福祉士の仕事の最終目的であると思っている。福祉から地域社会を明るく元気にする「社会福祉士は地域のなんでも屋」としての絶対の地位を確立していきたい。

2021年8月24日

やなぎ社会福祉士事務所 代表 柳 辰夫